VP-26は、大西洋方面の予備役哨戒飛行隊のひとつである。日本でお目に掛かる事はまず無い存在だったが、1980年代の初めの頃、沖縄嘉手納にローテーションで配備されたことがあった為、横田基地の公開の際も展示されたり、厚木にも飛来して、当時はすっかり馴染みの部隊となった。P-3部隊の最盛期の頃、大西洋方面に8飛行隊のあった予備役飛行隊のテールレターを並べてみると ”LS””LT””LU””LV””LW””LX””LY””LZ”となるが、この中で厚木に飛来しなかった機体は居ない程、殆どが飛来している。しかし 「極まれに」と言う文字が頭に付くが。リザーブ部隊は、アメリカ本土の沿岸の哨戒が主な任務とは言、 対潜部隊に太平洋方面の状況を実地訓練させる重要性は強かったのだろう。インシグニアは部隊名の”Tridents”とは結び付かないデザインである。意味としては ”西でも東でも潜水艦がいれば対潜爆弾をお見舞いしてお陀仏にするよ!”的なものである。しかし 機体に書かれたマーキングは、海上自衛隊の第2航空隊(同じくTridents・・)の正に兄弟的な色使いとデザインと言える。(2006年5月記) 
VP-26は、1995年1月にUpdate-Vに更新している。
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VP-26
VP-26は、2013年に2つの栄冠を勝ち得ている。1つは、所謂”バトルE”賞 最高の戦闘行動と評価され 運用能力を高く評価された部隊に送られる賞。もうひとつは、アーノルド・J・イサベル賞 卓越した対潜能力を持つと評価された部隊に送られる。フロリダのジャクソンビルは、この頃3つの対潜哨戒飛行隊がP-8Aへの転換を図っていたため、VP-26のメンテナンスチームのシェア―が増えたようだ。
2013年6月 嘉手納にVP-26が常駐し始めたと言う情報が航空雑誌やマニアのサイトで紹介され 4月に引き続き嘉手納に行くことを決めた。VP-26塗装に変更している機体が何機あるのかも知りたかったが 2013年10月2日と3日の両日で 少なくとも5機の機体を見ることができた。但し 色付きの隊長指定機は、嘉手納におらず多少がっかりしたものの 所属機の多くにマーキングを書き入れた部隊は、そう多くなくVP-26には感激した。
マーキングは、尾翼のチップを濃紺で太く塗りこめ 13個の星をいれ 縦長のダイヤモンドにトライデント、ふちは濃い黄色である。実に美しいデザインであった。この塗装は後にロービジのオールグレー塗装になってからも一部の機体に継承されていた。胴体前方のボールウィンドーの下には VP-26の部隊徽章(インシグニア)が入っている。この”16010”は、P-3生産499号機でUpdate-U仕様である。 この後の”160011”もVP-26に配備され 生産500号機として 機種に記念マークを入れたことがある。
2007年5月13日 厚木で撮影されたVP-26のP-3C 往年のマーキングの面影を残している機体で こうしたのが撮れれば嬉しいものだ。
2007年12月 この飛行隊は、イラクフリーダム エンドゥーリングフレーダム作戦のサポートとして活躍している。Bu.No.161006
この部隊 1966年のP-3Bを受け取って P-3Bの初の実戦部隊となった飛行隊、予備役に編入されたのは後になってからである。
上のLK-289(163289)は、2013年上半期までノーマーク塗装であったが VP-26のマーキングが入った。
2013年11月21日 厚木に飛来した”LK-415” この機体は、2013年6月の嘉手納でお目にかからなかった”LK-411”の相棒。
2013年12月4日 嘉手納から厚木に飛来した”LK-411”

オランダのP-3マニアからも問い合わせだがあった謎のP-3 ”Modex-314”尾翼下のビューアルナンバーも書かれていないし、胴体下部のアンテナも多いように思える。162314でも157314でもないこのP-3は、アイアンクラッドと呼ばれるVPU-2所属の特殊電子戦用機のP-3に特徴がそっくりだ。取敢えずVP-26の列線にあったので、このページに並べておこう。